まずは、キャンペーンの計画を始める前に、過去のキャンペーンで得たインサイトを把握しておきましょう。 これまで実施してきたキャンペーンレポートは、成功パターンと失敗した要因の両方を理解するための重要な情報源になります。
特に過去のキャンペーンから学ぶ点として、効果が感じられなかったオファーや広告文に関しては、リピートしないように注意をし、成功パターンからは更なるインスピレーションを得て、より洗練したキャンペーンを次回に向けて計画するといったことができます。 例えば、新商品のローンチの際に使用したビジュアルのABテストの結果を比較、より印象的なクリエイティブを作るためのプロセスの見直し、前回のキャンペーンでエンゲージメントが合ったインフルエンサーの起用を検討といったことが上げられます。
同時に、この作業は、今後のキャンペーンに向けた見込み顧客の発掘、ブランド認知度の向上などに対しての達成可能な目標といったベンチマークを最適化するチャンスでもあります。注意すべき点は、同じタイプのキャンペーンを比較対象として確認することです。例えば、新商品のローンチ対ソーシャルメディアトレンドレポートの公開といった、異なるタイプのキャンペーン同士を比較しても、同様な効果が出る可能性が低いです。
そして、忘れてはいけないのは、競合他社のチェックです。彼らの最新のキャンペーンも常にモニタリングしておきましょう。
前回のキャンペーンのインサイトを把握できたら、次のステップに進みましょう。成功パターンを色んな点から観測し、定義することです。ここでは、具体的に測定可能な目標を設定する必要があります。 何を達成しようとしているのか、またはどのように効果を測定するのかを正確につかめないままでは、間違った指標でキャンペーンが実施されてしまう可能性があります。
主な目的とキャンペーンの目標を定義しましょう。 SMART定義をここで活用していきましょう。この目標設定は、マーケティングキャンペーンでも機能します:
Specific 具体的に (目標をはっきり決めましょう)
Measurable 測定可能な (経緯を追跡し、効果を検証できるのか?)
Achievable 達成可能な (その目標は達成可能か?)
Relevant 目標に関連した (その目標はタスクを達成できるないようになっているか?)
Time-based タイムリーに (目標を達成するまでの期限をつける)
ここで、キャンペーンの目的と目標となる3つの例を紹介します。一つ以上設定することも可能ですが、期待値に沿った目標管理をすることが重要です:
目的:ターゲットしたマーケットでブランドの認知度を高める
具体的な目標:特定の地域に向けて実装しているキャンペーン期間中に、ブランド名がX件投稿されるように最適化する
目的:特定の製品に対する需要を生み出す
具体的な目標:キャンペーンの期間内に、新しい商品ページで商品AのコンバージョンをX件増やす
目的:新しいブランドのアンバサダーを発掘する
具体的な目標:キャンペーン期間中に、X件の投稿とX件のエンゲージメントを得るために、X人のマイクロインフルエンサーに、新製品についてコミュニティで会話をしてもらう
キャンペーンに対してのベンチマークとSMART目標がこれで設定できましたね。 次は、マーケティングの戦略を立てる番です。
キャンペーンの概要を作る前に、まずは下記の質問をチェックして見て下さい:
キャンペーンの主なメッセージは何ですか?
どのSNSに焦点を当てる予定ですか?
キャンペーンの主な成果物は何ですか?例えば・・
ブログ
ダウンロード可能なコンテンツ
メルマガ
ランディングページ
SNSメッセージ
動画
SEOキーワード
割り当てられた予算(広告、ソフトウェアなど)はどれくらいですか?
では次に、自問してみてください。このキャンペーンを前回のキャンペーンとは異なる、またはより成功させる大きなアイデアは何ですか? ここでブレストに時間をかける必要があります。常に前回のキャンペーンよりも良い結果が出せるよう、新しいアイディアを付け加えてみましょう。
"Shot on iPhone" is the best marketing campaign of all time.
It's marketing the ultimate creative output of the device, not the device itself. Just pure brilliance.
— Guillermo Rauch (@rauchg) October 17, 2019
いくつかのアイディアを例として挙げておりますので、是非参考にしてみて下さい:
動画コンテンツ - 動画マーケティングのレポートによると、マーケティング担当者の95%が、2020年では、動画に対する予算を増加または維持することを予定していると言されています。
コンテンツを共に作ってくれる仲間を探してみましょう -より多くのリソースやより広いコミュニティにアクセスできるようになります。
コンテンツマーケティングを再利用する方法を見つけましょう - 話題のトピックに関してのブログがすでにある場合、SNS上で漫画風にして配信してみるのはいかがでしょうか?
キャンペーンの効果測定は、パフォーマンスを理解するために、いくつかの消費者とのタッチポイントをモニタリングする必要があり、結果がそれぞれのSNSチャネルやターゲット上で異なっていることもあり、一括に可視化するのは難しい点もあります。ここで、これらの結果をまとめくれるダッシュボードが活躍してくれます。
(例)コカ・コーラ社のダッシュボード
※このダッシュボードは、公開されている情報で作成されています
キャンペーンの開始後、キャンペーン全体のKPIをモニタリングし、何が機能していて何が機能していないかを素早く理解することが成功の鍵となります。 そして、この情報を使用し、戦略を調整していくことで、結果を向上させることができる場合があります。
例えば、リーチ数が、主要な地域やいくつかのSNSチャネル上で伸びなかった場合、状況を修正するために、最も有望なターゲット・チャネルに広告費を投資することに決めることができます。
キャンペーン全体でいくつかのKPIをモニタリングすることで、 必要な作業に集中することができます
ダッシュボードに含めるべきKPI(およびSMARTの目標):
投稿数
ユニークユーザー数
エンゲージメント
リーチ数
投稿上のコメント
キーワードクラウド(ブランド名と供に言及されているキーワード)
メディアチャネルのシェア率
シェアされている国または地域
SNS上でもっともエンゲージされた投稿
ブログ、ニュースサイト、フォーラム上でエンゲージされた投稿
ウェブサイトのトラフィック
ランディングページのコンバージョン率
そして一番重要なことは、ダッシュボードの上部に掲載するべきKPIIは、計画の最初に設定したSMART目標の内容になっていることです。
キャンペーンの結果を正確に分析する為には、これまで設定したアクションプランがすべて完了されるまで待ちましょう。キャンペーン後の効果計測の過程では、マーケティング戦略の結果を評価するために、オーディエンス、メッセージ、ビジネスインパクトといった3つの異なるKPIがあり、それぞれに定性分析していく必要があります。
キャンペーンは最適なユーザーにリーチしましたか?
このセクションでは、リーチしたオーディエンスを深堀し、キャンペーンの素材を最適化する必要があります:
自問すべき点:
キャンペーンはどこまでリーチしたのか?
バズったキャンペーンだったのか?
ターゲットしていたペルソナとマッチしていたか?
月間ベースでの属性分析
自問すべき点:
注目されている主なメッセージとは?
それは、伝えたかったものとどのように違うのか?
このキャンペーンは、ブランドの全体的な評判に影響を与えたか?
広告とキャンペーン上でコメントされている相関グラフの例
このセクションで理解する必要があるのは、消費者の意見や行動に影響を与えたのかという点です。商品ページでのコンバージョン数の増加、世界の特定の領域でのブランド認知度の向上、またはブランドに対する感情の全体的な変化といったところを見ていきましょう。
そして、さまざまなチャネル(インフルエンサー、アフィリエイト、オンライン広告など)に投資した実際の予算を確認し、キャンペーンの目標への貢献度に基づいてそれぞれのROIを計算します。
上層部に報告する際、レポートはシンプルな形で且つビジネスインパクトがある必要があります。
キャンペーンの結果報告は、最も重要なステップになります。報告先によっては、分析の内容も変えた方がより伝わりやすいでしょう。共通している点は、レポートの最初もしくは最後には、キャンペーンの結果とそこから学んだことをまとめているスライドが必要という点です。
このプレゼンテーションは、直属のマネージャーもしくはCEOが目にするスライドになります。もちろん、次回のキャンペーンを実装する際にも、このスライドは重要な情報になりますので、必ず1枚は作っておきましょう。
いかがでしたでしょうか?マーケティングキャンペーンを成功させるには、必要なステップを一つずつ確実に実行することが重要なカギとなります。無料チェックシートでは、このステップが一つずつリストとして確認できます。是非キャンペーンの最適化にご活用下さい。また、今回紹介した必勝法以外にも、マーケティングキャンペーン実装する上で、参考になるブログがありますので、そちらも是非ご覧ください!無料チェックシート今日から使えるチェックシートで、今すぐキャンペーンの効果計測をしてみましょう!